東京教区教務所

活動報告

2021年06月02日
2020年度 冬期僧侶寺族研修会報告書

開催期日

2021年2月9日 (火)13:30~15:00

2021年2月10日(水)13:30~15:00


開催会場

オンライン会議システムにて開催


参 加 者

9日 延べ150名

10日 延べ130名


講 師

9日 相馬一意師(茨城西組西光寺住職)

10日 アイリーン・美緒子・スミス師(グリーンアクション)

 

記 録

9日

・記録 コロナ禍の影響により、初のWEB開催となりました。

真宗における真俗二諦論の諸問題を、丁寧にご講義頂きました。

明治期以降に、特に問題となった当論は、そもそも多くの文献的な根拠が存在する御文であることをお示し下さいました。

宗門においては、仏智に教え導かれて生きる念仏者として、山積する社会の課題に積極的に取り組み、自他共に心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献していくことが必要であります。

しかし、そのことと先の当論とは異なり、世俗優先・仏法後回しとの考え方に陥ることの危うさをご講義より学ばせていただきました。

仏法を護持し、優先されることこそ大切であるという立ち位置を誤ってはならないことを改めて学ばせていただきました。

後半には、質疑応答の時間も頂き、仏法(宗教)と政治や司法制度、女性蔑視問題など、最近の様々な問題への取り組みをどのように考えるのか・・・念仏者として、私自身の歩み方が大切であることを学ばせていただきました。


10日

・記録 夫ユージン・スミス氏との出会いと彼のお人柄を聞かせていただきました。第2次世界大戦を経験した彼の、社会の不条理への憤りが水俣の取材の原動力であり、国策企業に踏みつけにされた市井の人々と一緒に暮らすことで、その悲しみに寄り添い続けたということでした。

取材過程で撮影された数々の写真を拝見し、スミス夫妻が受け止めた水俣という痛みと悲しみを知らされました。

また構造的暴力は決して水俣の話だけではなく、現在も福島を始めあらゆるところで続いていることをお話しいただきました。

 

東京教区実践運動研修部門

以 上