会議名称
夏期僧侶寺族研修会
開催期日
2021 (令和3)7月27日(火)13:30~15:30
開催会場
オンライン研修会
出席者
(委員・事務局)
稲木義友(栃木南組観専寺)、菅原智之(千葉組高林寺)、小野島良顕(東組稱福寺)、 井上照淳(山梨組萬福寺)
※敬称略、組順
事務局
南條了瑛、仲邑 昭貴、長谷山顕至 、塩田徹成
研修会参加者
延べ65名
研修会・報告事項
1.研修会報告
(1)冬期僧侶寺族研修会について
期日 : 2021(令和3)年7月27日
開催方法 : オンライン(Zoom)にて開催
講 師 : 渡邊了生師(都留組福源寺福住職)
記録
7月27日に、渡邊師より、「親鸞思想における業の了解」という題で講義を受けました。
まず、業の定義において、因果・果報・応報・地獄・修因感果などの言葉を交え説明を受け、真宗における罪業思想に講義の内容は向かいました。
龍樹菩薩の思想から強い影響を受けた大乗仏教においては、”罪業もとよりかたちなし”と宗祖は受け止められたことを、いくつかの和讃を例に説明がありました。このことがさらに、”煩悩を断ぜずして涅槃を得”ということは、煩悩は無自性であることを信知することと相応するという師の説明でした。つまり真宗における罪業観は、釈尊以前からインドに定着していた罪業観とはかなり異質のものであるということです。
質問コーナーにおいて、「鈴木大拙師は煩悩と涅槃は併存すると言っている旨からすれば、不断煩悩得涅槃の句は無自性以外からの説明が適切ではないか」と言う質問者がいましたが、なかなか鋭い質問であると思いました。それに対し渡辺師は、「業という文脈のの流れからは無自性であって、様々な考察ができる」ということでした。
その他
報告者
(山梨組萬福寺)井上照淳